俺と「宇都宮映画男子会」

未体験ゾーンと現世との狭間を行き来していた1月のある日、会社でいつもどおり仕事をしているふりをしてたら上司から、「2月の頭に高崎に出張行ってもらうから」との一言が。「ちょっと、急に出張入れられたら未体験ゾーンのスケジュールが変わるじゃないですか…。そんなの困るので出張には行きませんからね!」なんて本音(じゃないですよ)がいえる訳もなく、久しぶりの出張を命じられた私でありました。
出張の準備をしながら地図を眺めていると、「高崎といえば群馬の交通の要所、群馬といえば栃木の隣、コレは出張行ったついで宇都宮に行くしかないね。」と出張の準備もそこそこに、何故か高崎→宇都宮の移動手段を検索し始める根っからのダメ社員ですよ。

しかし、世の中はそんなに甘くはないもので、「群馬と栃木って隣の県でしょ。それなら電車ですぐだよな!」と大阪→神戸間の移動のつもりで軽く考えてた私に突きつけられたのは、「え?なんで一旦新幹線乗って埼玉経由で行った方が早く着けるの…」という北関東の交通事情でした。これは、宇都宮に行くのは次の機会にしたほうがいいのかもと思いつつ、「いやー、高崎と宇都宮って思った以上に遠いんですね…(チラッ)」とつぶやいたところ、宇都宮在住のいとっとさんから「高崎まで来たのに宇都宮に来ないなんて勿体無い!」と力強いエールを頂き、気付いたら宇都宮のホテルを予約していたのでした…。


(いや、出張もソコソコに宇都宮に行くのに全力を注いだ訳じゃないのですよ。なのでこの日記はフィクションです。ホントハマジメニシゴトシテルンデスヨ…)


何だかんだで無事に出張終えて、高崎から宇都宮まで高速バスで移動した私。待ち合わせ場所に宇都宮駅に到着すると、去年の夏以来おひさしぶりねのいとっとさんと、初めてお会いするいずむさん(イケメン)が既に虎視眈々と待ち構えていたのであります。
挨拶もソコソコに、そそくさと駅からお店へ移動する宇都宮映画男子(一部宇都宮以外の男子も居るけど...)たち。移動手段は「今日は僕の愛車(バトルシップ)で行きますから、みんな大船に乗ったつもりで居てください。」と、いとっとさんの愛車(バトルシップ)ですよ!なお、いとっとさんの愛車(バトルシップ)で流れたいた音楽がレ・ミゼラブルサウンドトラックだったことを、ここにひっそりと報告しておきたいと思います。



いと「おい、俺の愛車(バトルシップ)汚したらどうなるか分かってるだろうな…」
私 「きっ、気をつけて乗らさせて頂きます!」


今回のお店はいずむさんのご推薦のお店という事で、事前に情報も一切教えられず(まあ、そもそも宇都宮のお店自体を知らない訳ですが…)、どんなお店かなとドキドキしてた気がしますね。なんか映画の話したり、いとっとさんが「この辺りもランニングコースなんですよ〜」という豆情報を教えてくれたりした、そんな穏やかなムードはないのです。いずむさんのご推薦のお店にやるかやられるか、そんな緊張感のほとばしる車内でしたよ。
さて、いずむさんのナビでスムーズにお店に到着した気がするのですが、もうね、ホントこんなお店に私が入っちゃっていいのか躊躇するほどのオシャレ感が満載(選べるお通しに生チョコが出てくるんですよ、奥さん!)で、「宇都宮…普通の街の顔して恐ろしい所だぜ…」と冷や汗をかいたりしたのであります。そりゃ、普段はコーラやジンジャエール党のいとっとさんもミルクティーを頼む空気になるよ!



オシャレなお店で盛り上がる映画男子たち。


そんな思わぬオシャレ感にたじろいだ私ですが、「落ち着け、落ち着いてお土産とかで自分の空気に持ち込むんだ…」と自分に言い聞かせ、高崎の町で入手したお土産を手渡して何とか自分のペースに持ち込む事に成功したのであります。高崎といえば当然焼きまんじゅう!という事で、孤独のグルメファンの私がセレクトしたのは、漫画孤独のグルメにも登場したオリタ焼きまんじゅうをセレクトしていとっとさんにお届けしたのであります。あと、いずむさんにも途中でgetした焼き芋を手渡しました(何だ、このやっつけ感は…)。


孤独のグルメファンにはおなじみ?オリタ焼きまんじゅうを買って来て献上したので御座る。


さて、映画男子会という事で盛り上がったのはやっぱり映画の話(だった気がする)。もしかすると、「映画男子たちって何話してるんだろ…」と気になって夜も眠れない人が居るかもしれないので、ここで話題の一部を紹介してみましょう。


未体験ゾーンの映画とか

いと「Rinoさんはなんて言っても、年間300本見てる男ですからね。」
いず「わー、凄いですね。僕は最近映画館に行ってないですから凄いと思いますゆ。」
私 「いやいや、300本は見てないですから!今年は確かに300本見そうな勢いですけど、それは未体験ゾーンのせいですから。」
いと「大阪はそんな特集上映やってて羨ましいですよね〜。宇都宮はそもそもそんな特集上映すらやってないですからね…。」
私 「いやいや、いとっとさんもタイヤ映画とか「地球、最後の男」とか見たら、「未体験の方が良かった…」って気になりますよ!」
いと「とか言いながら、毎回見に行ってるじゃないですか。やっぱち未体験ゾーン好きなんじゃないですか?」
私 「確かに明日から公開される「クロッシング・デイ」もチケット購入したりしてますが…(とおもむろにチケットを取り出す私)、私より凄い人も居るんですよ!」
いと&いず「…!(コレが未体験マニアか!)」


皆さんに覚えていて欲しいことは、今年は「地球、最後の男」が一番の未体験ゾーンだった事ですよ!(去年はタイヤ)



ヒカリ座とか

いと「未体験ゾーンみたいな特集上映をヒカリ座でもやってくれればいいのにとか思っちゃいますもん。」
いず「僕も実は最近ヒカリ座にご無沙汰なんですゆ。」
いと「そんなヒカリ座も遂にデジタル上映設備を導入するらしいんですよ!」
いず「いやー、あんまりお客さん入ってないのに、そんな決断良く出来たなと思いますゆ。」
いと「実は、ヒカリ座の上部団体は小山の○○というシネコンでして、そこでの売り上げがヒカリ座の維持に貢献してるんですよ。」
私 「なんか、ヤクザ映画みたいですね…。」
いと「そしてその小山のシネコンの更に上部団体として茨城の○○という映画館がありまして、茨城の売り上げでヒカリ座が支えられてるんです。」
いず「ということは「アウトレイジ」で言えばヒカリ座はバッティングセンターとか、ぼったくりバー的な立ち位置なんですか…」
私 「…(でも良く考えると、ヒカリ座が上納金で支えられてるって事は実は一番上なのかも…)。」


ヒカリ座「てめぇらがもっとしっかり稼いでれば、もっと早くにデジタル化できたんだろうが!」
なんてやり取りがあったのだろうか…(絶対無いです!)


その他の映画の話

いず「僕は劇場に行くよりもよりも、DVDスルーの作品なんかを最近はチェケラしてるんですゆ。」
いと「確かに栃木は劇場で公開されない作品多いけど、DVDスルーの作品なんかも追いかけてたら身が持たないでござるよ…。」
いず「最近だと「キラー・スナイパー」、「今日、キミに会えたら」なんか面白かったのでおすすめですゆ。」
私 「去年だと「小悪魔はなぜモテる?」とかエマ・ストーンが超可愛くて良かったですよね。」
いず「そうそう「小悪魔はなぜモテる?」は僕の彼女さんの去年のベスト1なんですゆ。エマ・ストーンが可愛くていとっとさんも是非見てください〜。」
私 「エマ・ストーンの魅力が爆発した恋愛映画でしたね。恋愛モノといえば最近映画の話題が出るたびに私は「いや〜、今日恋(今日恋をはじめます)が面白いんですよ〜」とウザがられてるぐらい語ってしまってるんですよね〜。」
いず「いや、僕も今日恋凄く良かったと思いますゆ〜。キャラクターが凄く魅力的で良かったですよね〜。」
私 「そうなんですよね〜。○○が××で△△なんですよね〜。」
いと「…(コレが今日恋の話ばっかりする男か…)」


また今日恋の話をしちゃったよ!


他にも「いとっとさんの検診の話」とか「宇都宮城址のハリボテ感」とか「この漬物は塩麹なのか!?」とか、多種多様な話題で盛り上がりすぎちゃいまして、あっという間にお開きの時間に…。まあ、あんまり話が盛り上がりすぎたせい(じゃなくて自分の不注意だけどな!)で、お店に忘れ物をして翌日いずむさんに駅まで届けてもらったのはココだけの秘密です。(ついでに駅前の喫茶店でまた映画の話とかしたのも内緒です。)


いず「そういえば関西在住のある人に○○が××だったよと伝えていただきたいのですが…。」
私 「多分映画館で会うので必ず本人に伝えておきます。ところでフランス語より中国語を習った方が…」



という訳で、突然襲来して多方面にご迷惑をおかけしました宇都宮映画男子会も無事終了したのでございます。色々お世話になったいとっとさんといずむさんには足を向けて眠れないので、これからは寝る時はどっちが栃木か確認して眠りたいと思います!
今度はゆっくりとした行程で栃木に行ってみたいですね!餃子も食べてないし、ヒカリ座で映画も見てないしな。

(ただ、宇都宮でのお話はもうちょっとだけ続くんじゃよ…)