俺と「2015年下半期の映画」

 はい、2015年も残りわずかとなってきましたが、弊社では昨日が仕事納めでした。皆さん仕事は納まりましたか?私は納まってるといいなと思ってるわけですが、まあね、土日明けに一日出勤なんていう日程なんかで、仕事する気がきちんと起きるだろうか、いや起きない。などと、自分を正当化しながら、仕事を納めつつも、下半期に見た映画のことを振り返っていました。
 という訳で、ダメ社員の告白はこのくらいにして、2015年の下半期に見た映画を振り返ってみましょう。

・劇場鑑賞作品数(鑑賞回数も同じ)
 新作映画:100本
 その他映画:3本
  計:103本

 先日、会社の人とメールで映画の感想のやり取りをしているときに「今年の鑑賞本数は46本でした!」という報告が来ましたが、それを下半期だけでダブルスコアで上回っている相変わらずの異常な状態…。しかも、コレでも減っているんですよね…。ただ、鑑賞本数は減った分だけ、厳選した作品を見に行ってる(ハズ)なので、ベストテンとか選んでみると、アレも入れたいなコレも入れたいなとウンウン悩んだので、今年も面白い映画がいっぱいありました。
 という訳で、下半期に見た100本の作品の中で厳選した10本の作品を紹介します。


1.「ピース オブ ケイク」


色々悩んだけれど、下半期の作品で見ているときに一番胸が熱くなったのはコレだったな。超かわいい&なんともいえないパワーを持つダメ女の多部ちゃんが圧巻だった!


2.「ベテラン」

爽快という言葉を辞書で引いたら「ベテランを見ろ!」と載せたいぐらいに、ラストにスカッとさせてくれた韓国の犯罪アクション映画。
上の画像にあるファン・ジョン・ミン兄貴率いる広域捜査チームの一体感も最高ですが、イラつく悪役を体現した敵役のユ・アインも最高!


3.「恋人たち」


まあ、自慢じゃないんですが「恋人たち」は橋口監督の舞台挨拶付きの上映会に行ってきまして、橋口監督のトークとその後パンフにサインも頂きました。いや、自慢じゃないですよ。
モチロン、お世辞抜きでも映画の方も素晴らしくて、恵まれた人生を送っているとは到底言えない三人が、三者三様の人生を生きてる様子がとても心に染み入る作品でした。


4.「明日へ」


前述した「ベテラン」なんかが代表的ですが、韓国映画はとてもエンターテイメント性の強い作品、言い換えるとベタだけどそのベタさが良いという作品が多く(もしかしたら、日本に入っている作品があえてそういう作品なのかもしれないが)て、もちろん私もそういう作品が大好きなんですが、この作品はそういうエンターテイメント性もありつつも、現実の厳しさ、理不尽さが印象的な作品でした。
この映画が扱っている内容は労働問題、具体的に言うと派遣社員の微妙な立場を描いた作品で、こういった内容に真摯に向き合って一つの作品を作り上げることも含めて、とても印象的な作品でした。


5.「キングスマン


今年は例年には見ないほど多くの大作スパイ映画が公開されましたが、その中で一番好きな作品がこれ。画像シーンであるレナード・スキナードの永遠の名曲「フリーバード」をバックに行われる長回し1発撮りのバトルをはじめとして、マシュー・ヴォーンが作るアクの強いキャラクター、シーンが盛りだくさんで、ソコがズバーンとハマった感じの作品でした。


6.「ナイトクローラー


下半期で一番強烈だった主人公と言えば、ナイトクローラージェイク・ギレンホール演じるルイス・ブルームですね。現代社会が生んだ空虚な怪物の物語といったこの作品ですが、強烈な自己顕示欲と成り上がり志向、そして何より他者を一段下に置こうとする彼の行動や言動は、腹立たしくもあるのに強烈にこちらを引き付けたのでした。
今年エベレスト3Dでジェイクを見たときに、周りを出し抜くんじゃないかとかってにハラハラしてしまうほどに、このキャラクターの印象が強烈に残る作品でした。


7.「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」


ミッション:インポッシブルシリーズは思い返してみると前作もオープニングからして最高で、「俺…あんな感じの冷たい目つきをしたレア・セドゥに眉一つ動かされずに殺されたい」という気持ちになってしまう感じの素晴らし作品でしたが、作品としての好き度はこっちの方が上な作品でした。
トム・クルーズの体を張りすぎたスタント全般も最高ですが、本作で最も好きなのはIMFチームのチーム一体感が最高でした。あと、前作にはあんまりイーサンにスパイって感じがしなかったんですが、本作は間違いなくスパイでしたね。なんせラストシーンを見て、「あっ、イーサン賢い!」と思わず声出しそうになっちゃったから。


8.「フレンチアルプスで起きたこと」


これまで紹介した作品はどちらかというと真っ当というか、見てる最中に素直な気持ちになれる作品が多かったですが、この作品を見てる時の私は間違いなくひねくれてると思いますね。フレンチアルプスに休暇に来たスウェーデン人一家の様子、まあ99%旦那が悪いんですけど、そのせいで一家がぎくしゃくしていく様子を、ニヤニヤしながら見てしまう作品です。
あと、この映画のラストがなかなかの投げっぱなしを食らった感があったりして、そういう感覚になる作品が凄く好きなので、そういう意味でも8位に選んでみました。


9.「Re:LIFE 〜リ・ライフ」


別に「この映画凄くいいです!」って、大きな声を出して皆に薦めたくなるような作品じゃないんですが、なんか私の心の中に残ってる作品なんですよね。そんな理由で9位にしてもいいじゃないか!


10.「ゾンビーバー」


ゾンビ+ビーバー=ゾンビーバー この発想だけで2万点は固いですね。映画本編も馬鹿な大学生たちがゾンビに襲われて最高!文句なしに今年のベストゾンビ映画!!


 惜しくも選外に漏れた作品としては「最後まで行く」「ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム」「きみはいい子」「野火」「あの日のように抱きしめて」「EDEN/エデン」「アントマン」「ブラック・シー」「カプチーノはお熱いうちに」「カンフージャングル」「名もなき塀の中の王」「ヴィジット」「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」「心が叫びたがってるんだ」「俺物語!!」「チャンス商会〜初恋を探して〜」「チャンス商会〜初恋を探して〜」「SAINT LAURENT/サンローラン」「黄金のアデーレ 名画の帰還」「クリード チャンプを継ぐ男」などいっぱいありました。


 また、リバイバル上映などは、下半期は殆ど行けなくて「悪魔のいけにえ」のリマスター上映と菅原文太追悼上映の「仁義なき戦い 広島死闘篇」の二本だけでしたが、後者はなんとシネコン梅田ブルク7)にも関わらずフィルム上映だったのがとても印象的でしたね。また、大阪韓国映画祭で日本初上映作品となった「極秘捜査」の上映に行ってきて、キム・ユンソクのトークショーもしっかりと聞けたのも印象的でした。


 という訳で、大体今年の映画も振り返ったので、あとは頑張って年内にさっくり年間ベストでも出して、今年はバタバタせずに一年を締めくくりたいと思いますよ!