俺と「2017年の映画」

 振り返ってみると実は去年分をやってない!という事実に気付いたりしましたが、まあ、それはそれ、コレはコレということで2017年の映画を振り返っていきましょう。

・劇場鑑賞作品数
 新作映画:177本(2016年180本)
 その他映画:26本(2016年15本)
  計:203本(2016年195本)

・劇場鑑賞回数
 新作映画:178回(2016年181回)
 その他映画:27回(昨年16回)
  計:205回(2016年197回)

 ここ2015年、2016年と200本を下回るペースでの鑑賞でしたが、3年ぶりの200本を超えとなりました。正直、今年の後半は色々忙しくてこんなに見てるつもりはなかったハズなのですが、何が起こっていたというのか…。
 まあ、そんなことは置いておいて今年はさっくりとベスト10の発表から。

1.「SING/シング」
2.「春の夢」
3.「メッセージ」
4.「チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」
5.「パターソン」
6.「歓びのトスカーナ
7.「女神の見えざる手
8.「勝手にふるえてろ
9.「セールスマン」 
10.「ドラゴン×マッハ!」


 振り返ってみると今年は「シング」が良かった、とても良かったなと。ベタすぎるあぶれ者たちのサクセスストーリーを歌に乗せて送る作品だけども、そのシンプルさがとても私の波長と合っていたのもそうだし、動物らしさを全開にしたギャグも楽しかった。そして何よりも歌が素晴らしかったなと思う訳で、あっ、字幕と吹き替え両方で見ましたがどちらも最高でしたね。まあ、去年もベストは「シング・ストリート」だったし、そういうことです。
 こんな調子でダラダラ一本一本短評も書いていってもいいのですが、総評というか反省というかいくつか思ったこと徒然と。


・幅の狭まり
 年間200本近く見てると、ちょっとでもアンテナにひっかる作品は見る的な鑑賞スタイルになる訳ですが、今年は例年だったら引っかかっていたジャンルや過去作の評判が良かったから見に行ってみようかという監督作品で響かなかったものが今年は多かったなと。じゃあそれが面白くないかと言えば、逆に周りの評判は良かったりするのも多くて、どちらかというと自分の興味の幅が狭くなったのかと感じた一年でしたね。そういう意味で考えると、「チア☆ダン」なんかは数少ない引っかかった作品だったので、非常に印象的だった作品だと思います。
 そうなってしまった一端に、結構映画を見てる時に自分で枠みたいなのを作りながら見てるなと。例えば次はこういう展開になるんじゃないかとか、このキャラはこういう役回りだなといったことをあれこれ考えながらみるので、ある種の答え合わせ的な映画の見方をしてる時があって、正直良くない、ストレートに言うと面白くない映画の見方だと思う訳ですが、もうクセみたいになっていて、これが映画の幅を狭めてる一端になってるんじゃないかなと思ったりしましたね。来年はあんまり小難しいこと考えずに映画見れればいいなと思ったりしますが、まあムリだろうな…。


・フィリピンとイタリア
 大阪アジアン映画祭では今年も色々な作品を見たのですが、今年一番良かったのはフィリピン映画の「ティサイ」で去年の「眠らない」と同じくフィリピン映画が私的にグッときたなと。また、今年は「ローサは密告された」「ダイ・ビューティフル」などフィリピン映画が劇場公開された年でもあり、この二つもとても良かったこともあってフィリピン映画が熱かった年だったなと。
 あと、去年は行けなかったイタリア映画祭に今年は行ってみた。相変わらず今年もとても私好みの映画が多くて満足で、日本でなかなか劇場公開されにくいテーマ、例えばエホバの証人の一家に生まれた少女を主人公にした映画「ジュリアの世界」はこの映画じゃないと見えないなと思わせてくれる作品だったなと。また、劇場公開された作品だとベスト10にも入れたパオロ・ヴィルズィ監督作の「歓びのトスカーナ」や「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」、一筋縄ではいかない名優たちの群像劇「おとなの事情」なんかがとても良くて、来年もイタリア映画は積極的に見に行きたいなと思うのでした。


 とまあ、さっくり考えるとこんな感じの2016年でした。という訳で2017年もぼちぼち映画を見たいと思いますね。では皆さんもよいお年を!