俺と「キスできる餃子」

 通勤や出張とかでJRに乗っているとたまに駅の広告や電車内の広告で見るのが「本物の出会い栃木」というキャチコピーですが、「はたして栃木に行けば本物に出会えるのか…!?」という疑問を解き明かすため、私は栃木行の電車に飛び乗ったのであった…。ちなみに、東京から宇都宮まで行くときに、大宮まで在来線で行ってそこから新幹線に乗り換えても時間帯によっては到着時間はさほど変わらないことを知りました。



 奇しくもその日、6月15日は栃木県民の日であり、宇都宮にある老舗映画館ヒカリ座では1100円で映画が見れる太っ腹な日ということで、必然的に映画を見に行くことになるのですが、なんと偶然にもその日が宇都宮を舞台にした映画「キスできる餃子」の栃木県先行上映開始日ということで、その「キスできる餃子」を見てきたのです。
 映画自体は本物の…いや、普通に想定内のダメ映画で、とりあえず気づいたところを箇条書きに…

  • 地元ロケにこだわりすぎて、設定上じゃない場所なのに、あからさまな栃木描写が…
  • わざわざ一般人入れて大規模ロケしてるのに、使われてる内容は有名人に絡む迷惑な一般人…
  • 娘のコンサートに行ったはずなのに無かったことになる娘の存在
  • 棒読み率高し
  • お金がないと言いながらバーで飲み食いとか…
  • というか、あの店どうやって経営してるのかと思うほどの閑古鳥
  • 大体のシーンがセリフで説明される…
  • そのくせ、ポン太(一応主要キャラの一人)がニラ農家だということをさも当然のようにセリフに入れてくる
  • 最終的に餃子の味のイメージが全くわかないキスできる餃子
  • クライマックスがヒカリ座の隣(オリオンスクエア)


 これを全国公開してしまうのか…凄いな…と思ったりましたが、映画見た後に餃子食べたくなったのと、映画の真似して餃子食したところはよかったんじゃないかと思います。でも、別に宇都宮に思い入れのある人とか、出ているキャストの熱烈なファン以外は見なくてもいいのでは…、と思うような内容でしたよ。
 ということで栃木にあった本物とは、「ふつうにみるとダメ映画でも、地元が出てるだけでイヤー面白かったねとにこやかに劇場を後にしていく宇都宮在住の方本物の地元愛」でしたね!(上手く〆たつもり)