俺と「ホラー映画ベストテン」

id:washburn1975さんのホラー映画ベストテンhttp://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20121031に参加させてもうらうために、今までの人生で怖かった、ブルブル震えた、鑑賞後嫌な気分になったホラー映画たちのことを思い返してると、あっという間に年が明けてしまいそうな気がしてやまない今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?
私みたいな優柔不断なボンクラ男子にいくら時間を与えても、延々と悩み続けるのが関の山。そんな奴は真っ先にホラー映画で殺されてしまうので、ここはスパッとベストテンを選んでみましょう。


(以下 2012年11月時点での私の愛するホラー映画十選です。順位は順不同)


1.死霊のはらわた2(1987年)
監督:サム・ライミ 主演:ブルース・キャンベル

サム・ライミの原点であるオリジナル版もいいし、初めて買ったホラーDVDでもある3作目のキャプテン・スーパーマーケット(最高の邦題)も素晴しいと思うけど、一番好きなのはやっぱり2作目。
今では見る影も無くなったけど、当時はスリムでハンサムで人間くさいブルース・キャンベルの魅力が十二分に堪能できるのが最高!


2.オーメン2/ダミアン (1978年)
監督:ドン・テイラー 主演:ウィリアム・ホールデン

死霊のはらわたに続いて、これも2かよ!多分、人生で初めてちゃんと見たホラー映画がコレ。高校生だった当時、NHK-BS2でたまたま流れていたのをドキドキしながら見てた記憶があります。
カラスに襲われるのを見て、ウギャー。凍った池に落ちるシーンを見て、ウギャー。エレベータのシーンを見て、ウギャー。そんな、ピュアなハートがまだ私にもあったんですよ。あの頃は…。
アイアン・メイデンのスティーブ・ハリスが、この映画を見た後の悪夢にうなされたおかげで”The Number of the Beast ”を書いたぐらい凄い作品なんですよ。(豆知識)


3.死霊のえじき (1985年)
監督:ジョージ・A・ロメロ 主演?:ハワード・シャーマン(バブ)

ホラーといえばゾンビ、ゾンビといえばホラーだろ。という訳で、「ロメロぐらい見とけ」のジョージ・A・ロメロですよ。
ゾンビ映画の原点であるナイト・オブ・ザ・リビングデッドや、タイトルからしてゾンビな「ゾンビ」も素晴しいけど、一番初めに見たのがこの中の三つの中で始めてみたのは、実は死霊のえじき(最終版)なんですよね。(近所のレンタル屋にこれしかなかったから)
当時ゾンビギナーだった私は、ゾンビが人間に襲い掛かるだけでワナワナ震えてた訳ですが、今やゾンビが動くのを見て「正統派なロメロタイプのゾンビはノロノロしてて味があるよな…」なんていう間違った道に足を踏み入れています。母さん、ボクはどこで人生の道を踏み外してしまったのでしょうか…。


4.ドーン・オブ・ザ・デッド (2004年)
監督:ザック・スナイダー 主演:サラ・ポーリー

ロメロのゾンビはノロノロ歩くけど、走るゾンビで何が一番好きか?と聞かれれば、「28日後…」「28週後…」もありますが私的には本作を強く推したいですね。
この作品は冒頭の10分間が本当に素晴しいんですよ。いきなり登場してくる走るゾンビの禍々しさもあるけど、それ以上に「あぁ…、世界が終ってしまったんだな」っていう感じが凄く好き。
会社行きたくない日の朝とかこういう風になってくれないものかな…。


5.ブレインデッド (1992年)
監督:ピーター・ジャクソン 主演:ティモシー・バルム

ゾンビ映画ばっかり続いてますが、これまたゾンビ映画ですよ。イェーィ!ゾンビ映画は数あれど、今まで一番ぶっ飛んでるゾンビ映画だと感じたのは間違いなくコレ。
主人公はかいがいしくゾンビたちを介護するし、ゾンビ神父(カンフー使い)はゾンビナースと○○するし、赤ちゃんだろうが容赦なくゾンビになるし…。
今から数年前、レンタルビデオ屋から殆どのVHSが撤去されていた頃に初めて見たんですが、「あぁ、この作品のVHSは撤去されて欲しくないな」と感じる作品でした。(レンタルされてる頻度も高かったな…)


6.悪魔のいけにえ (1974年)
監督:トビー・フーパー 主演:ガンナー・ハンセン(レザーフェイスさん)

アメリカはテキサス州に住むキチ○イ殺人一家、レザーフェイスさん宅の日常を描いた実録物ですね。いや、もちろん実録モノじゃないんだけど、「テキサスの田舎に、もしかしたらあんな男が居るかもしれない…。」と思わせるような映画のつくりが良いよね。
その他にも、悪趣味だけどイヤイヤ言いながらガン見してしまうレザーフェイスさん宅のインテリア、ホントに怖がって逃げてるとしか思えないマリリン・バーンズの演技などなど見所多し。
まあ、極めつけはやっぱりラストに見せるレザーフェイスさんの一世一代のダンスでしょう。ホラー映画のラストシーンでは1,2を争うぐらい好きなラスト!


7.CURE(1997年)
監督:黒沢清 主演:役所広司

今までの作品はホラー映画らしくビデオやDVDでの鑑賞だったのですが、コレは昨年閉館してしまった劇場が特集上映を組んでくれて、劇場で鑑賞することが出来たので凄く印象に残ってますね。
今まで、黒澤清監督作品というかJホラー自体もそんなに見てなかったのですが、直線的な恐怖のシーンとも素晴しいけど、(こちらの想像力の部分に訴えてくるような)間接的にジワジワ来る怖さが凄く印象的ですね。
スラッシャーとかゴアシーンって、その痛みを連想してアイタタタって感じの怖さだと思うんですが、間接的な怖さって「家に帰った後で、仕事で凄いミスしちゃったことに気付いた時」のような、胃が痛くなるようなジワジワした怖さだと思うんですよね。
そういう間接的な怖さが十二分に感じられるこの作品、大好きです。


8.ミスト(2007年)
監督:フランク・ダラボン 主演:トーマス・ジェーン

こっちも劇場で見た、後味の悪いホラー映画の代表格ですよ。ホント、霧が出たと思ったら、変な化け物は襲ってくるわ、逃げ込んだスーパーで宗教キチ○イババァが変なことのたまわってるわ、最終的に○○を××するわで阿鼻叫喚ですよ。
私は結構映画を、「次はこうなるのかな」と展開を予想しながら鑑賞してるのですが、この映画ほどにその「こうなるのかな」って言う展開にならないように祈った(特にラスト)映画は無かったですね。
あまりに鑑賞後の後味が悪いので、フランク・ダラボン性格悪すぎる!(褒め言葉)と思ったのでした。


9.デモンズ95(1994年)
監督:ミケーレ・ソアヴィ 主演:ルパート・エヴェレット

また、ゾンビ映画か!いやほら、ゾンビ的な作品といえばイタリアも色々作ってるし。(言い訳)
ホラーというかシュールというかなんと言うか凄く幻想的で、ストーリーはよく理解できないけど、でもなんだか印象に残る一本なんですよね。デモンズのパチものっぽいタイトルなので、ちょっと地雷じゃないかと恐る恐る借りたら、本家デモンズよりもこっちの方が好きだったという作品です。


10.タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年)
監督:イーライ・クレイグ 主演:アラン・テュディック(タッカー)とタイラー・ラビン(デイル)

今までは”怖い(ホラー)”映画たちを挙げてきましたが、これはそんな怖い映画とは180度違う楽しい映画です。でも、そんじょそこらのホラー映画に勝るとも劣らないくらい、”ホラー映画”への愛を感じるので許してください。
ホラー映画のお約束ジャンルに”田舎に言ったら襲われた”っていうのがありますが(代表作は当然、悪魔のいけにえ)、そんなお約束の部分を上手く逆手にとって、笑っちゃうけどしんみりさせてくれる作品に仕上げてくれてるんですよ。マイナーな作品ですが、ホラー映画好きでも、そうじゃなくてもオススメ。



という訳で思いつくままに10本挙げてみましたが、ここに挙げてない作品以外にも、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」とか「ゾンビ」とか「ファイナル・ディスティネーション」とか「ミザリー」とか「シャイニング」とか「デッドコースター」とか「サイレントヒル」とか「REC」とか「28日後」とか「28週後」とか…。きりが無いのでここまでにしますが、いやー、ホラー映画って本当に良いものですね〜。