俺と「未体験ゾーンの映画たち〜2014」

　何だかんだで、今年もシネ・リーブル梅田で「未体験ゾーンの映画たち」（以下未体験）が開催されてしまう運びとなりました。
　去年は一昨年の失敗を生かし「今年は見に行く作品を厳選しよう…」との決意のもと、わざわざIMDBでそれぞれの作品の評価まで調べた私ですのでさぞかし充実した未体験ライフを送った事でしょう。そこで、当時の様子をちょっと振り返ってみましょう。

・昨年の未体験ライフを振り返る〜チケット購入編
未体験への敬意を忘れない私は、当然チケット発売初日にシネ・リーブル梅田の窓口に向かい、窓口の（明らかに未体験ゾーンとか見なさそうな）お姉さんに「未体験ゾーンを5本下さい！」と発言。「やだ、この人…もしかして…未体験マニア…！？」と彼女が心の中で思ってたに違いないな。

　アレ？おかしいな、見る作品を厳選してたはずなのに、一日5本とか見てる…。いや、多分5本ともいい作品だったに違いないんでしょう。

・昨年の未体験ライフを振り返る〜劇場での鑑賞編
　未体験ゾーンの朝は早い。未体験への敬意を払う私、は当然初回の上映から未体験を体験するために、早起きするのは当然のたしなみ。未体験への期待感へ胸を躍らせる者は、当然スカイビルへ向かう地下道をスキップし、事前に購入したチケットで心置きなく未体験を鑑賞するのである。
　そして、未体験を思う存分に満喫した私は帰り際にこう思うのであった。「やぱり、未体験は未体験だった方がよかった！」

　はい、という訳で全く学習していないことが丸分かりですね。安西先生もこの私の体たらくを見れば「まるで成長していない」とお嘆きになるでしょう。しかし「私の貴重なお金と時間を今年こそは無駄にするまい！」と断固たる決意を固めてる私としては、今年こそ見る作品を厳選しようと思うので、昨年と同じく事前にしっかりと下調べをしておきましょう。
　今年は上映作が昨年よりも大幅に増えて28本（関西では26本）となっており、昨年みたいに一個一個紹介していくと上映前に私の頭がおかしい事になりそうなので、まずはIMDBで調べた点数順に28本を並べてみましょう！

1.MUD-マッド-　7.5
2.アウトロー　6.8
3.テーター・シティ〜爆・殺・都・市〜　6.5
4.ポール・ヴァーホーヴェン/トリック　6.4
4.チェインド　6.4
6.ミッドナイトチェイス　6.3
6.母なる復讐　6.3
8.パイオニア　6.1
9.ミスティック・アイズ　6.0
10.ホワイトタイガーナチス極秘戦車・宿命の砲火　5.9
10.ブロークン・アイデンティティ　5.9
12.ハウンター　5.8
13.フィンランド式残酷ショッピング・ツアー　5.7
14.アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ2　5.6
15.New York 結婚狂騒曲　5.5
16.スリーデイズ・ボディ　彼女がゾンビになるまでの3日間　5.4
17.ガンズ・アンド・ギャンブラー　5.3
17.ガンズ・アンド・ストレンジャー　5.3
19.ザ・ドア　交差する世界　5.2
20.アダム・チャップリン　5.2
20.スキンウォーカー・プロジェクト　5.1
22.アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー　5.1
23.アウトレイジ・ギャング　4.5
24.悪魔の秘め事　4.4
25.ザ・ハリウッド　4.2
26.最強ゾンビ・ハンター　3.4

評価なし：サファリ、デスリベンジラストミッション
関西未公開：ザ・ハリウッド、ブロークン・アイデンティティ
（2014.1.9　俺調べ）

　モチロン、imdbの点数が全てじゃない（そもそも点数自体も変動するので）ですが、良さげな映画や「ペロッ!、コレは地雷映画の味…」なんてのの参考にしていただければと思いますね。では、この26本のうち最も評価の高い1本と、最も残念な1本を紹介してみましょう。

「MUD-マッド-」原題「Mud」（imdb)

　ミシシッピ川の中洲にある島に潜伏する謎の男がマシュー・マコノヒーですよ、奥さん。多分この謎の男は、男性ストリップクラブを経営してたり、新聞記者だったり、リンカーンに乗った弁護士（もしくはHIVに感染した）だったりするんですかね。
　それはさておき、この映画はマシュー・マコノヒーと少年の交流と少年の成長を描いたらしく、なんかこれだけでも凄く見に行きたい内容ですが、予告編のアメリカ南部のざらついた空気感みたいなのが凄く良さそうで、「何故コレが未体験なんだ！」と憤ってしまわないか心配になりそうな作品ですよ。

「最強ゾンビ・ハンター」原題「Zombie Hunter」（imdb)

　いやー、予告編を見る限り、吹っ飛ぶゾンビの頭、セクシーなお姉ちゃん、明らかにレザーフェイスさんっぽいゾンビ、80年代っぽいBGM、ダニー・トレホと、面白そうな要素しか感じない予告編なのですが、何故かこの評価。「この評価を確かめねばなるまい！」となるか、「いや、こういう予告編に騙されてばっかりじゃないか…。ここは自重すべきだ…」となるかは貴方次第です！

　ハイ、という訳で皆さん2014年も良い未体験ライフを送りましょう！