俺と「2015年上半期の映画」

 さて、今年も半年がすでに経過しようとしてるわけですが、「毎度毎度映画ばっかり見ている代わり映えのない一年でして…」などという、いつも通りの話題を枕にしようと思ったら、意外にも今年は見ている作品の本数が昨年に比べて減っていたという事実。というわけで、まずは鑑賞本数を振り返ってみましょう。

・劇場鑑賞作品数
 新作映画:73本(昨年比−34本)
 その他映画:21本(昨年比−17本)
  計:94本

・劇場鑑賞回数
 新作映画:75回(昨年-39回)
 その他映画:21回
  計:96回

 いやー、昨年に比べてかなり鑑賞本数が減りましたね。一番大きかった要因は「未体験ゾーン」を卒業してしまったことですね。2012年からテアトル系列でスタートしたこの企画、これまでも幾多の見なかったほうが良かった印象的な作品を送り出してきた訳ですが、今年はなんと大幅にパワーアップして49本という、過去最大の本数になっていました。それを見た私は「ここまで立派に育った未体験ゾーン、もう俺が見にいかなくても大丈夫だよね…」という、わが子がひとり立ちする様子を見守る親のような気持ちになり、未体験ゾーンを卒業する決心をしたのでした。
 まあ、正直なところ、コレだけ本数多いともう食傷気味というか、見る作品を選定するのが大変すぎて見に行くという気持ちになれなかったという部分が、大いにあったりしますね。「上映期間中のほかの映画を犠牲にして、コレを見にいく価値があるのか」なんていう部分に始めて気づいた未体験4年目。来年、同じような企画があっても、かなり見にいくモチベーションは低い気がします。

 という未体験ゾーンに対するネガティブな気持ちはコレぐらいにしといて、今年上半期に見た映画でよかった作品を10作品選んでみましょう!


1.「Mommy/マミー」


文句なしに上半期の中で一番好きな映画。多分、今年一番好きな映画になると思う。映画館でこの作品が見れて良かったな。


2.「海街diary


上半期で一番心地よい時間が流れてた映画。2回目は会社の人たちと見にいって、皆でこの映画の良さを話したりしました。


3.「ソロモンの偽証 前篇・事件」


今年一番初めにガツンとやられた映画。後篇が始まるのが待ち遠しかったな。前篇ほどじゃないですが後篇も好きです。


4.「パレードへようこそ」


上半期で一番真摯な作品だなと思った映画。このサンドウィッチを作るシーンががたまらなく好きだ。


5.「君が生きた証」


上半期で一番音楽が好きな映画。サウンドトラックももちろん買った!


6.「真夜中のゆりかご」


上半期に見終わった後に一番揺らいだ映画。見てる時も、見終わった後も色々考えてしまう作品だったな。


7.「マッドマックス 怒りのデス・ロード


俺、生まれ変わって核戦争後の荒廃した世界だったら、ギターのアイツになるんだ。


8.「フォックスキャッチャー


ティーブ・カレルのドコを見てるか分からないあの表情が生み出す、この映画を包む空気感が印象的だったな。


9.「激戦 ハート・オブ・ファイト」


映画自体も熱くて素晴しい作品だったけど、ニック・チョンの体作りに度肝を抜かれたな。


10.「神の一手」


上半身裸で男二人が冷凍庫で囲碁をしてるのが最高に意味わからない発想で最高だったよ!


 とまあ、他にも良かった作品はいろいろあったのですが、10本に絞るとこんな感じになるかなと思いますね。まあ、年末になったら、またランクとかも変わってくるかもしれませんけどね。


 さて、ここからはいつも通り劇場公開以外の作品についてです。今年もアジアン映画祭とか、イタリア映画祭とか、リバイバル上映にもちょくちょく通いましたよ。アジアン映画祭は、ジョセフ・チャンのトークショーに行ってきたり、生で見た蒼井そらさんが可愛かったり、蒼井そらさんに握手してもらったり、会社の送別会で映画1本見れなかったりしましたが、今年も楽しかったですね。
 そして、イタリア映画祭では、「生きていてすみません!」という、今のところ今年一番爆笑したコメディ映画を見れて良かったです。ホント、「こういうイタリア映画をどこかの配給会社が買い付けてくれて公開してくれたらなぁ」と思うぐらい面白い作品でした。


 さて、下半期もなんだかんだ言って多分映画見に行くと思いますが、果たしてこのまま本数は減ってしまうのか、それとも下半期に巻き返すのか、誰も気にしてないと思いますが、また下半期終ったらまとめて見たいと思います。