俺と『ザ・ファイター』

マーク・ウォールバーグ主演のボクシング映画、『ザ・ファイター』MOVIXココエ尼崎にて鑑賞。

映画館には私を含めて5人しかお客さんが居なかったけど、
お前らもっとこの映画見てくれよ、と思わずには居られない素晴らしいの作品でした。


良かった点
1.クリスチャン・ベイルの素晴らしい演技。
この映画見た人なら、必ずクリスチャン・ベイルの演じる主人公の兄に惹きつけられると思う。
前半は、「過去の自分に囚われている、ドラックに溺れる、すぐにキレル」と3拍子揃ったダメ兄貴ぶりを遺憾なく発揮しており、
ハイテンションで饒舌なキャラクターと併せて、この映画の中でもとんでもないパワーを振りまいているキャラになっている。
個人的には、今まで寡黙なキャラクターのイメージが強かっただけに、このキャラクターは強烈すぎる。
一方で後半、主人公のために主人公の彼女の元へ向かうシーンでの、彼の見せる芯の通った目つき。
この表情がダメ男の再生を強烈に印象付けてくれてすごく良かったです。


2.脚本が素晴らしい
もう多くの人が語っていると思いますが、この映画の大きなテーマとしてボクシングと家族の2本柱で構成されています。
この二つのテーマが素晴らしいアンサンブルを奏でており、後半に行くほど彼らに感情移入してしまいます。
主人公を取り巻く人々も一癖も二癖もある奴らばかりで、それぞれにしっかりとした見せ場があります。
正直、ラスト前のチーム再結成的なシーンだけで、もうこの映画終わってもいいんじゃないかと思わせるほどの満足感が得られます。


3.ボクシングシーンがかっこいい
こんなドラマチックな試合展開ないやろうと思ったら、実際の試合もほとんど変わらなくて笑った。


その他
エイミー・アダムスの若干だらしない体が、余計にリアルでエロかったと思います。
あと、映画館で知らない人にいきなり映画薀蓄語る奴にだけはなりたくないと心に誓いました。



今年公開された作品の中でも年間ベスト級に入る傑作。
見終わった後に心地いい満足感と明日もがんばろうという気持ちになる最高の作品。