俺と「CUT」

『CUT』をシネマート心斎橋に見に行ってきたよ。なんと”たまたま”私の見に行ってた日にアミール・ナデリ監督が来館されており、私の見た回では上映終了後に監督の挨拶とちょっとしたQ&Aなんかもありました。
以下、うろ覚えになりますがアミール・ナデリ監督のQ&Aの内容でございます。通訳の方(映画のプロデューサーさん)が居られましたが、監督は英語で話されました。なので、高校生レベルの英単語の意味も分からなくなる私の英語力ではかなり間違ってたりする部分もあると思いますが、それはそれということで雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。




・ナデリ監督の挨拶
「本日はご来場いただきありがとうございました。皆さん一人一人にこの映画を見て頂いて本当に嬉しいです。」



・何故日本を舞台にした映画を作ろうかと思ったのか?
「映画祭や専門学校などで映画の作り方についての講座を何度か来日経験があり、いつか日本で映画を作ろうと思っていました。
 その際、日本の有名な観光地や伝統的な文化を紹介するような映画ではなく、日本人の魂が感じられる映画をとりたいと思っていました。
 そこで、この映画では実際にセットをつくり私が思う日本人像、暴力性、映画にかける熱気、思いやりなどを注ぎ込みました。
 皆さんにこの映画を見てもらうことができてとても光栄だと思います。」



・タイトルの「CUT」に込められた意味とは?
「私たちの人生において未来に進むためにはある地点において自身の過去を「CUT」しなければならない。そんな思いをこのタイトルに込めました。
 また、もちろん映画撮影に使われる「CUT」という意味も含んでいます。」



・主演の西島秀俊さんはどういった人?
「私なんかよりもそちらのお嬢さん達の方が彼のことについて詳しいと思いますが(ジョーク)、
 非常にクレバーで映画への情熱に溢れる人物だと思いました。
 初めて映画祭で会ったときに魂同士が共鳴したそんな関係だと思っています。」



・日本で映画を撮影していく上で大変だったことは?
「スタッフの皆さんとコミュニケーションを取ることに苦労しましたが、信頼関係をができてからは非常にスム−ズに撮影が進みました。」




とまあこんな感じだったと思います。(間違ってたりしたらごめんなさい。)



アミール・ナデリ監督はパンフレット購入後にサインをしてくれただけでなく、自分の方から「一緒に写真とりましょう!」的なノリで写真まで撮ってもらって、非常に気さくな監督さんだなぁと思いました。(ちなみに写真を撮ってくれたのは前述のプロデューサーさん、この人も非常に丁寧な男性でした。)
映画自体も、主人公の狂気ともいえる感情が徐々に周りを巻き込んでいく様子や、そんな主人公を支える3人の人々のキャラクター(特に常盤貴子のかわいさ!)、この作品でも黒かったでんでん、そしてラストで主人公の思いが映画人としての基本的な部分にに回帰していく展開などなど、予想以上に見ごたえのある作品でした。
でも、それ以上に製作者の人がどういう意図をもって作品を作ってるのかっていう話を聞けて良かったなぁ。



監督にサインしてもらったパンフ!