俺と「SF映画ベストテン」

去年も参加させてもったid:washburn1975さんのSF映画ベストテンに、今年も参加させてもらいます。
さて、今年もぶつくさ言わずに、まずは私が好きなSF作品たちをスパッと発表しましょう!

 宇宙から異星人や怪獣が攻めてくる映画も、とんでもない能力を持った超人たちが大活躍する映画も、今よりずっと進んだ未来で人間とロボットが共存する映画も、宇宙の果てで大戦争が起きる映画も、全く選ばないSF映画ベストテン…、というか9本しか選んでないからベストナインとなりました。
 もちろん、そんな作品たちはSF映画じゃないとか、これらの作品よりも嫌いだという事は全然ないのですが、私の中でSFと言えば「時間」と関わりあう作品たちというイメージが出来てるんですよね。
 私たちは日常生活の中でそれこそ大なり小なり無数の「選択」をしてて、その結果として今の私があると思うのですが、時折、いや私なんかは結構な頻度で「あの頃、ああしておけば…」なんて思うときがあるわけです。モチロン、別の選択をしたからといって今よりもいい自分があるとは思わないけれども、そんな自分の都合いい妄想ですら形にしてくれる映画たちに、今の自分と同じ次元にあるような感覚を感じてしまうのですよ。特に上に選んだような作品の主人公たちは、世界をより良く変えるなんて崇高な使命も無く、自分の届く範囲の世界を何とかしようとする姿勢に、なんか共感を覚えたりするんですよ。


 BTTFシリーズは子供心にテレビで見るたびに「カッケー」と初めて思ったタイムトラベルモノですね。1.21ジゴワット、空に浮くデロリアンとスケボー、徐々に薄くなっていく写真、ジョニー・B・グッドなどなど、思い出すだけでもワクワクする要素が満載。あと、俺の事は絶対腰抜けなんて呼ぶんじゃないぞ!


 「バタフライ・エフェクト」と「ミスター・ノーバディ」は、まさによりよい結果を求めて何度も何度も選択を繰り返していく映画ですね。と同時に、果たして何が良い結果なのか、を考えたりする映画でもありました。そう考えると、私もあんまり「あの頃○○だったら」とか妄想するのは止めよう…(多分、出来ないけど)。


 「時をかける少女は」実はこの1983年版しか見てないですが、なんとも言葉に出来ないような変な魅力に溢れた映画でした。これは、もう1本邦画で挙げた「江ノ島プリズム」も同じ。両方とも、原田知世福士蒼汰っていう性別は違えども、非常に魅力的な方が主演してるのもその一因なのかもしれないです。また、両作品とも劇中である日を何度も繰り返す映画なんですが、日本の作品はターニングポイントとなる日が決まってて、その日の結果を変えようとする作品なのに対して、前述の「バタフライ・エフェクト」や「ミスター・ノーバディ」はもっと長いスパンで結果を変えようとする作品だったりして、そこら辺の差異も楽しかったりします。
 


 もちろん洋画でも「ドニー・ダーコ」みたいな、特定の期間でタイムトラベルをするものもあるわけですよ。まあ、それ以上にこの作品は、間違ってちょっと傷つけてしまうと全てが弾けて消え去ってしまう、そんな高校生の気持ちの描き方が、物凄く印象に残ってたりもしますね(これは主題歌の印象も大きいと思う)。


 最後に選んだ「エターナル・サンシャイン」ですが、これだけは「時間」よりも「記憶」がテーマとなってる作品で、他の作品とはちょっと印象が違うかもしれません。でも、「記憶」って結局のところ本人の体験(=時間)から選んだモノだと私は思うので、コレを消したり、取り戻したりする作品も一種のタイムトラベルモノといっても良いんじゃないでしょうか!…は、ちょっと無理があるかもしれませんが、でも上記作品たちと同じような感覚を覚える作品なので、ベスト9の中に入れちゃいましたね。あと、あの機械とかSF的だよ!


 タイムトラベルモノなら「ミッション:8ミニッツ」とか「ルーパー」とかの良作もあるし、記憶がテーマの作品でも「トータル・リコール」なんて凄い好きな作品もあるし、モチロン他にもSF作品の金字塔的な作品は一杯あるけれども、1作品追加してベストテンにするよりも、この9作品で終らせた方が個人的にしっくりくるので、コレはこのままにしておこうと思います。