俺と「ビーデビル」

衝撃の韓国産バイオレンス映画ビーデビル見てきた@シネマート心斎橋

〜あらすじ〜
小さく美しい島の5世帯に住む7人が殺される事件を衝撃的に描いたサスペンス。休暇で小さな未開発の島を訪れた30代の独身女性は島の純朴な女性と仲良くなるが、彼女は住民たちに奴隷のように扱われていた。そんな奇妙な島にやがて訪れる悲劇が、壮絶に描かれる。

ピア映画生活よりhttp://cinema.pia.co.jp/title/155583/

って、全然そんな映画じゃねーからコレ!!


この映画の登場人物は虐げる側(コチラ側)と虐げられる側(アチラ側)の二つの立場に区分されます。(厳密には、ニュートラルな立場の人も居ますが…)
主人公自身は一見、コチラ側の人間に見えるように思えます。でも、実際には曖昧な態度を取り続け、クライマックスのあるシーンで


お前はやっぱアチラ側の人間なんだな!!と明らかになるわけです。




(コチラ側とアチラ側)


当然、コチラ側とアチラ側の中でも立場の違い的なものは存在しますが、(アチラ側の権化のクソババアと馬鹿息子から、表面上はコチラ側にも心情的な理解を示すババア3人組、不穏な空気を感じ取りコチラ側に救いの手を差し伸べようとする警官まで。)、明確なグレーゾーンは一切存在せず、この二つの立場しか存在しないことがこの映画のメッセージ性をより一層際立たせています。
(そして、よくよく思い返してみれば実は主人公もさまざまな場面でアチラ側に利する行動しか取っていないという事実…)


切り株描写をはじめとする暴力描写と官能的なシーン(セクロスよりもあるシーンでの擬似フェ○の方がエロイ…)などの見所も豊富ですが、
やっぱり見る側に突きつけられる強烈なメッセージ性に圧倒される、そんな作品です。
(ただ、我々が倫理的に考えて躊躇してしまうようなシーンもあるので結構きついです…。)