俺と「宇都宮映画お茶会」

「今年の上半期、俺映画見すぎじゃね?」と自分自身にあきれていた七月某日、またしても上司より「今度の木曜日と金曜日に東日本へ出張してね」との一言が。東日本に週末出張→帰りは宇都宮方面を通る→宇都宮に行かねば!と発想が宇都宮中心で回ってる私は、すぐさま盟友(?)であるいとっとさんに連絡したのであります。


私 「今度の週末に宇都宮にいけそうなのでかまってやってください。宜しくお願いします。」
いと「偶然、今度いずむ君やししゃもさん達と集まる予定でして、偶然って重なるものだと驚いております!是非、ご一緒しませんか?」
私 「大宇宙の意思が俺を宇都宮に呼んだとしか思えない展開ですが、是非とも参加します。しますよ。しますとも!」
いと「では、主催者の方に連絡しておきますね〜。当日の案内も大船(バトルシップ)に乗ったつもりで任せてください!」


と、そんなこんなで宇都宮映画お茶会に参加することになったのです。しかし、その数日前にいとっとさんより「ごめんなさい!急な仕事でいけなくなりました…。」との連絡があり、当日はいずむさん(の彼女さんの車でいずむさん)と一緒に会場へ向かうことになったのです。


私 「どうも。お久しぶりです!今日って他にどなたか知り合いの方が来るんですか?」
いず「実は僕も今日会う人とははじめてお会いするんで、どんな人なのか全く分からないんです。」
私 「ああ、そうなんですね。ところで今日は何処でやるんですか?」
いず「あぁ、あそこに見えるココスですよ。以外に駐車場一杯ですねぇ。」
私 「宇都宮の人が愛してやまないココスなんですね!」
彼女さん「フルフル(いや、愛されてるのはこのココスの駐車場だから!皆週末にココスに行くとかそういうのは無いから!)」


こんな感じで宇都宮の人は毎週末にココスに集まっているという偏見。



 思わぬココス(の駐車場)人気にカルチャーショックを食らった私ですが、いずむさんは冷静に幹事のヒロポンさんに連絡を取り始めます。そして現れるイカツイ男性男らしい格好の男性。和やかな物腰で「先に入って待っててくださいねー」と言ってくれるのですが、強烈なインパクトの外見に面食らった私は、いずむさんと今後の作戦を練るわけです…。


私 「我々みたいないかにも室内派っていうヒョロイ映画男子とは正反対の方でしたね…。」
いず「そうですね。予想外でしたね。」
私 「ここは、我々も負けじといとっとさんは凄いってことにしといて負けずに頑張りましょう!」
いず「そ、そうですね…」
私 「取り敢えずモヒカンに肩パットという井出達で、モチロン愛車はハーレーで常に女を侍らして…」
いず「…」


宇都宮在住のいとっとさん(右)といずむさん(左) モチロン画像はイメージです。



 ヒロポンさんを待ってる間にも私の妄想が止まらない訳で、「これなら勝てる!」といういとっとさんのイメージが完成した矢先、もう一人の参加者トッシーさんも到着し、席に案内される映画系男子達。まあ、下手するとカツアゲする側(ヒロポンさんとトッシーさん)とされる側(私といずむさん)なんて風に見られてたかもしれない位、外見に差があったけどな!(誇張です。)


私 「ところでヒロポンさんはいとっとさんとは面識あるんですか?」
ヒロ「ありますよ。宇都宮は映画館少ないので、映画館に行くと会えたりするんですよね〜」
私 「あっ、そうなんですね…(しょんぼり)」
ヒロ「いやー、でもこうやってネット上でしか面識のない人に会うと、実際にその人居るんだ!とテンション上がりますね。」
私 「そうなんですね。」
ヒロ「例えばポリス姉さんとか私の中ではもうネットの中にしか居ない架空の存在で、現実には居ないんじゃないかって思っちゃいますモン。」
私 「いやー、私はポリス姉さんに会った事あるけ…。いや、無いですよ。というかあの方はドニーさんと同じで架空の存在ですよ!現実にはあんなにドニーさんドニーさんいう人は居ないし、そもそもドニーさんみたいに早く動ける人も現実には当然存在しないんですよ!つまり架空の存在について架空の存在が熱く語る、とんでもない現実世界に生きてるんですよ!!」


こんなにカッコいい動き出来る奴が現実に居るわけが無い!という妄想。



 挨拶もほどほどに映画の話を始めれば、ちょっと前までカツアゲされるかされないのかとドキドキしてた気持ちが嘘のように打ち解けあう男子達。話題はモチロン映画に関する内容で「パシフィック・リム楽しみですなー」とか「クロニクルが公開されるということは宇都宮は首都圏!」
とかの夏休み公開の話題作から、「栃木って意外と映画ロケ多いんですよね〜。TSUTAYAの某店に栃木映画ロケ地マップなんてのがあったりして…」や「宇都宮の映画館は困ったときはアニメを上映するっていう伝統があって…」といったローカルな話題まで多岐にわたったりしたんですね。
 まあ、ローカルな話題だと当然(栃木在住じゃないのに)私が脱線したりして…


私 「そういえば宇都宮と言えばオリオン通りに闇皇帝が居るんですよね…」
ヒロ「それは某格闘技団体のことですか…」
私 「そうそう、あの団体ですよ。あの団体に出てくる栃木県の人って地元に因んだ二つ名にしたがりますよね。」
トッ「うん。栃木は何だかんだで田舎だから、やっぱりヤンキー文化があったりするんだと思うよ。」
ヒロ「うんうん。知り合いに関係者が居たり居なかったりするのでこの話題はこの辺で…」
私 「まさか闇皇帝の…」
ヒロ「ホント、勘弁してください。お願いします(懇願)。」


通称ヒロポン。栃木の映画好きだ!まどマギでも見に行ってみせらぁ。でも某格闘技団体の話題は勘弁な!



 さて、ヒロポンさんと同じくもう一人初対面となるトッシーさん。イキナリ、「キミ達のブログをチェックさせてもらったよ…。今日は楽しみだね…」と、こちらの手の内を全てお見通し的な先制攻撃を受けましたが、とにかくお話が面白い。
 「没後60周年って言うことで最近ブルース・リーがブームになってきてるけど、テレビ放映された燃えよドラゴンって面白いんだよ!」とか、「ワールド・ウォー・Zって原作小説はホント群像劇でもない一人一人の回想録になってるので、あの感じがどうなってるのか楽しみなんだよねー」とか、「チャック・ノリスに悪役をやらせても、あの優しい目の輝きは隠せない!」、「去年のベストと言えばシネマロブレで見た作品(「別離」と「桐島〜」)が凄く良かったな〜。というかシネマロブレがベストだな!」などなどの面白話、名言が飛び出しまくるのですな。
 まあ話が面白いと、当然!?脱線もするんですが…。


トッ「ところで、関西ではあまちゃんって人気ないの?」
私 「私の周辺では見てる人多いですよ!」
ヒロ「噂には聞いてますが、そんなにあまちゃん面白いんですか?」
トッ「三島由紀夫潮騒に因んだエピソードが合って、主人公が”新助、その火を飛び越えて来い”って言うんだけど、その時のBGMが」
私 「ヴァン・ヘイレンのジャンプなんですよ!」
トッ「しかも、それを唄うの大吉っぁんがデヴィット・リー・ロスのシャウトまでコピーしてる訳だ!!」
ヒロ「何か、急にあまちゃんが見たくなってきましたよ!」
トッ「NHKオンデマンドでも見れるから、今からでも間に合うぞ!」


「新助、その火を飛び越えて来い!」



 なんか話が映画以外の方向に脱線してばっかりのような気がしますが、いやね、ちゃんと映画の話もしてるんですよ。いずむさんの「ルーパー論」とか、「スターウォーズの新三部作の話」とか、「映画のBGMとしてのAC/DC」とか、「グラップラー刃牙」の話とかね。
 アト、去年のベスト映画の話になった時に、「昔はゾンビ映画を見てたけど、最近は恋愛映画とかも面白くて、結構色々見るようになりましたね。」なんて言ってた奴が、「桐島、部活やめるってよ」(の妄想)とゾンビ映画について延々と語っていた事を私は忘れない!誰がそんなことを熱く語ってって?俺の事だよ!!(自戒)


俺、また桐島の妄想を延々と喋ってたってよ…



 トイレとドリンクバーに席を立つこと数回を除けば、食事もソコソコに延々と映画(とか)の話をしてた宇都宮映画男子達。気がつけばあっという間に4時間も時間が経過して日付も変わっており、お茶会もお開きの時間に…。「いやー、今回も宇都宮で楽しい映画トークをする事が出来て楽しかったな」と思いながら、ヒロポンさんの愛車でホテルまで送って頂いたのでした。まあ、帰り際に何か、「次回もぜひ参加してください!」というオーラを感じたりしましたが、それは感じなかったことにしましょう!
 いずむさんにはレアなDVDやブルーレイもお借りできたし、トッシーさんとは初対面ですが映画トークで盛り上がれたし、もちろん幹事のヒロポンさんはホントにいい人なので、この記事で散々外見がちょっと怖いかもとネタにしたことも笑って許してくれるはず。ホント皆さんに感謝ですよ。
 また次回も、宇都宮に行った時はこういった会に参加できると嬉しいですね。(ただし、もう呼んでくれない可能性もあるな…。)



俺たち、宇都宮映画野郎Aチーム。宇都宮で映画の話をするときはいつでも呼んでくれよな!(私以外を)