俺と「未体験ゾーンの映画たち〜2013」 その4

関西圏の未体験ゾーンの映画たちマニアの皆様(以下未体験マニア)、年も明けてまだ1週間程度しか立っていませんが、遂に今週末から未体験ゾーンの映画たち2013が開催ですよ!
そんな未体験ムードがごく一部で盛り上がってる訳ですが、遂に上映スケジュールが発表されましたね。そして唖然としましたね。まあ、何がそんなに未体験マニアたちを唖然とさせたか、その公開スケジュールを確認してみましょう!

第1週:1/12(土)〜1/18(金)
「噂のギャンブラー」「陰謀のスプレマシー」「地球、最後の男」「バーニング・クロス」「チェリーについて」「ストレージ24」
エンド・オブ・ザ・ワールド」(テアトル梅田)


第2週:1/19(土)〜1/25(金)
「蜜の味〜テイスト・オブ・マネー」「バーニング・ブライト」「テール・しっぽのある美女」「コリドー」「グレイヴ・エンカウンターズ2」「バーニーズ・バージョン」


第3週:1/26(土)〜2/1(金)
「チョコレート・ガール バッド・アス!!」「ロンドン・ヒート」「モスキートマン」「俺たちサボテン・アミーゴ」「ザ・ウォーター・ウォー」「HIT & RUN」


第4週:2/2(土)〜2/8(金)
クロッシング・デイ」(レイトショーのみ)


第2弾:3/9(土)〜3/29(金)
「ダークホース〜リア獣エイブの恋〜」(レイトショーのみ)


【未体験ゾーンの映画たち2013】上映予定−シネ・リーブル梅田

はい、えーどこから突っ込んでいけばいいのか分かりませんが、取り合えず「前半に上映を詰め込みすぎじゃないだろうか!」という点を指摘せずにはいられません。だって第1週なんてテアトル梅田の作品も含めると7本公開ですよ、7本。そんなに公開して後悔しないのかと問い詰めたいよ!1日1本見るつもりで行く場合、1週間毎日映画館に通ってやっと全作品が制覇できるんですよ!(そもそも全作品制覇の前提がおかしい)
もっと他の作品に力を入れてもらってもいいんだよ。シネ・リーブル梅田さん。

と若干変なテンションになってしまいましたが、そんなこんなで続けてきましたこのシリーズ。残りの作品もサクっと紹介しましょう。



17. テール しっぽのある美女 原題「Thale」
imdb → Thale (2012) - IMDb


この「テール しっぽのある美女」はなんとノルウェー映画ですよ。ノルウェー映画、これは皆さんにも相当なじみの薄いと思いますが、近年だと「トロールハンター」という見事なドキュメンタリー映画なんかがありましたね。さて、この「テール しっぽのある美女」ですが、そのトロールと同様に北欧での妖精の一種である”フルドラ”がモチーフとなってる映画とのこと。このフルドラ、美しい歌声で男を誘惑し、男性を森へと誘うという伝説の持ち主。このフルドラ役のシリー・ライナモさん、ノルウェーではミュージカルやダンサーとしてご活躍されてると言うことで、この作品でも美声がきけるやも!

しっぽの生えていない状態のシリー・ライナモさん


さてそんな北欧から来た美しき未体験ゾーンへの刺客の評価は5.4と、賛否両論分かれそうな感じがしますね。



18. モスキートマン 原題「Sucker」
imdb → Sucker (2013) - IMDb


みんな、はじめに英語のお勉強ですよ!この原題の「Sucker」、”Suck”が日本語の”吸う”と言う意味なので、"血を吸う人=Sucker"となる訳です。ところで、この"Suck"日常的には罵り言葉的に使われまして、"Sucker=ダメ奴”なんていう意味もあるんですよ。と言うことで、ダメな主人公がモスキートマンに変身するこの映画にふさわしいタイトルが「Sucker」なんですね。勉強になったかな。でもよい子は日常生活で「Suck」とか、「Sucker」なんて使っちゃダメだよ!
さて、悪の血を吸うモスキートマン、下の予告編を見ていただければ分かるんですが、全然カッコよくない…。というかグロくて、正にダークヒーローと言う感じがよいですね。なおこの映画、本国アメリカでの公開が2013/2/20となっており、世界に先駆けてココ日本で未体験を体験できるチャンスとなってます!集え未体験マニア!



19. 地球、最後の男 原題「Love」
imdb → Love (2011) - IMDb


昨年開催された未体験ゾーンの映画たち2012で、数多くの未体験マニア達に「こんな特集上映…、誰が考えた…」とトラウマを植えつけた作品と言えば、殺人タイヤ映画「ラバー」を置いて他に無いと思います!さて、今年はそんなタイヤ映画に匹敵するようなオーラ(地雷臭)を感じる映画は今のところなかったのですが、この「地球最後の男」まさか今回のタイヤ枠かと感じさせるぐらい「ラバー」との共通点が多すぎると勝手に思ってます。


・共通点 その1 音楽関係者の存在
「ラバー」は仏エレクトロ界の鬼才 ミスター・ オワゾーことカンタン・デュピューが監督してるのに対して、この「地球、最後の男」はパンクバンドBlink 182のフロントマン、トム・デュロングが前述のバンドの活動休止後に結成したエンジェル・アンド・エアウェーブスがプロデューサーとして全面参加してます。


・共通点 その2 原題が英単語1文字
タイヤ映画の原題が「Rubber」に対して地球最後の男は「Love」、しかもLとRの発音の区別がつかない日本人なので、カタカナ表記にすると「ラバー」と「ラブ」となる訳ですよ。これは、何かしらの共通点があるとしか思えない!(こじつけ)


・共通点 その3 眠い
タイヤ映画を鑑賞した祭に衝撃的だったのが、前の方に座っていたおっさんが開始20分でイビキを立てて寝始めて、中盤にフト目が覚めたかと思うとまた寝始めたという事実。他の未体験マニアからも「俺も寝た」との報告を受けており、相当な睡眠導入映画だったわけです。この「地球、最後の男」もimdbのレビューを見ると「眠い…」、「退屈だ!」とのコメントが散見されてまして、相当な睡眠導入効果が期待できます。


・共通点 その4 imdbの点数が近い
タイヤ映画の点数が5.7に対してこの「地球、最後の男」は5.6とほぼ同じ!


どうですか、コレだけ共通点があれば間違いなくタイヤ枠として未体験マニア達の記憶に残るかもしれません!(こじつけ)
因みに内容は「人類はどこから来て、どこへ行くのか」など現代の「2001年宇宙の旅」とも称される哲学的SFミステリーと言うことで、そういうのが好きな人にオススメです!(タイヤ枠を指差し確認しに行くのはやめよう)



20. ダークホース〜リア獣エイブの恋〜 原題「Dark Horse」
imdb → Dark Horse (2011) - IMDb


未体験マニア達の共通認識であったであろう「未体験ゾーンの作品は1週間限定公開のみ!」を覆したのが、なんと3週間も上映するこの作品です。
フィギュアとアメコミを愛するマザコン御宅の青年(と言うかおっさんに片足突っ込んできてる)エイブが、友人の結婚式で出会った女性に一目ぼれ。彼女に猛烈アタックの末に、無事付き合うことになるのだが…という本作。なんかあらすじを書いてるだけで、ちょっとほろ苦い感情が湧き上がってきた気がします。フィギュアとアメコミを映画と漫画とかに変えたらもう俺のことなんじゃないのか...とか、そんな風に思う私(マザコンじゃないよ)としては、かなり気になってる作品です。主演のジョーダン・ゲルバーはどっちかというと脇役が多かった俳優さんですが、クリストファー・ウォーケンミア・ファローなんかも出演してるんですよ。
imdbでの評価は5.9ですが、上映スケジュール的には間違いなく今回のシリーズで一押しの本作。サブタイトルにある「リア獣」にちょっとエッ?と思いつつも、鑑賞してみては如何でしょうか。



21. 俺たちサボテン・アミーゴ 原題「Casa de mi Padre」
imdb → Casa de mi Padre (2012) - IMDb


ラストに紹介するのはウィル・フェレル主演、俺たちシリーズの最新作です。コレ、実はラテン・ビート映画祭で既に鑑賞済みなんですよね。なので、未体験シリーズなのに体験済みという…。俺たちシリーズは、「俺たちフィギュアスケーター」と「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」しか見てないのですが、このサボテンアミーゴは俺たちシリーズってよりも、グラインドハウス的なノリが強い作品棚と思った次第。前の2作品は未体験にしとくのは惜しい作品ですが、コレは未体験ゾーンでもしょうがないかなって感じですね。
imdbの評価も5.5と私的に納得の評価ですよ。



と言う訳で以上で長かった全21作品の紹介にもなってない紹介が終りましたね。
全21作品の中からお気に入りジャンルの作品を見に行くのも良し、未体験シリーズを体験してきた未体験マニアの評判を聞いてから見に行くのも良し、はたまた「いや、俺ははなから全部見るつもりだから!」なんていう未体験マニアの中のマニア的行動をを取るも良し。こんな特集上映にいけるのも何かの縁、各々の楽しみ方をしてみては如何でしょうか。
ちなみに私は「踏んでみるまで地雷かどうかは分からない!」の精神のもと、スキップしながらシネ・リーブル梅田に通いたいと思い…ません。(やっぱり、見る作品を選別するのがこの記事の主題だからな!)