俺と「未体験ゾーンの映画たち〜2013」 その1

昨年の上映で、多くのお客様からご好評いただいた【未体験ゾーン】。2013年、さらにパワーアップして帰ってきます!
http://www.ttcg.jp/topics/2012/zone2013-naka.pdf

おい!奴らが帰ってくるぞ!

という訳で、未体験ゾーンの映画たちが来年も開催されてしまうという衝撃的な情報が、11月の初頭に私の耳に入ってきてしまいました。しかも今年は21本に増量されて…(2012年版は17本)。この一報を聞いたときに頭に浮かんだのが、「多くのお客様からご好評頂いた」という点。私自身は結構な割合で地雷映画ばっかりだったじゃねーかよどちらかというと迷作、怪作の類の作品が多かったような気がしますが、それは私だけの思い込みで実はそうじゃなかった。
という訳で、私の周囲の方々の感想をちょっと思い起こしてみましょう。


  1. 「あのタイヤ映画作った監督は、ホント○ねばいいねん!」(関西在住 S氏)
  2. 「○ソタイヤ映画!」(関西在住 C氏)
  3. 「素直にアドバイスに従って、タイヤ映画なんて見なきゃ良かった…」(関西在住 T氏)
  4. 「タッカー&デイルを見た後、僕の隣に座ってたテアトル梅田の住人の方がテンション高くなりすぎて茶屋町で叫んでました…。」(関西在住 R氏)


みんなの素直な本音が垣間見れる、素晴らしい特集上映だったようですね。
とは言え、金返せ!と思うような作品だけじゃなくて、ガッツポーズしたくなるような作品を上映してくれたのもこの特集上映だった訳です。(具体的にはタッカー&デイルとか、タッカー&デイルとか、タッカー&デイルとか)
そんな特集上映でいくつもの地雷を踏んできた経験培ってきた経験から私が学んだことは、「事前に評価を調べておくのは結構大事」という事ですよ。


という訳で、今回の記事は”「未体験ゾーンの映画2013年」の上映作品が本当に海外で評価が高いのか検証しよう”という体で、「2013年は21本もあるんだし、何とか地雷映画を回避したい」という私の切実なる思いを形にしたものです。
(とはいえ、海外の評価が必ずしも作品の評価に繋がるわけでもないので、気になる作品があったら是非チャレンジして下さい。)



1. チェリーについて 原題「about cherry」
imdb → About Cherry (2012) - IMDb


家庭環境に悩む無垢な美少女が、お金ほしさにヌードモデルとなり、さらに過激なポルノ業界へと足を踏み入れてゆく…。なん…だと…。いやー、無邪気故に残酷な青春を描いた珠玉のガールズ・ムービーなら見るしかないですね。決して主演のアシュレイ・ヒンショウちゃんのヌードが目当てとか、そんなこと無いんですよ。ほら、ジェームズ・フランコとか、ヘザー・グラハムも出てるし…。
ちなみに、imdbでの評価は4.7と結構辛口ですね。



2. バーニーズ バージョン〜ローマと共に 原題「barney's version」
imdb → Barney's Version (2010) - IMDb


イキナリ来ましたよ、imdbでの評価が7.3と高評価!しかも、キャストもポール・ジアマッティショーン・ペンと言った有名所も出てるし、ゴールデングローブ賞最優秀主演男優賞やアカデミー賞最優秀メイクアップ賞を受賞してるじゃないですか。これは別に未体験枠に収めなくても、普通に劇場公開してもいいんじゃないのかな。



3. HIT & RUN 原題「Hit and Run」
imdb → Hit and Run (2012) - IMDb


私に勝るとも劣らない、いい男俳優としておなじみのブラッドリー・クーパーさん。今年は日本での劇場公開作品が無かったので、同じ男前チーム(自称)の私はちょっぴり寂しかったのですが、本国だとこんなアクションコメディに出るじゃありませんか。しかも、コレまでのイメージとはちょっと違うドレッドヘア(なのかな)だし、でもいい男だな…。
さて、imdbでの評価はというと、6.0とまあまあの評価かなと。ブラッドリー・クーパー好きなら押さえておきたい1本かなと思います。



4. 噂のギャンブラー 原題「Lay the Favorite」
imdb → Lay the Favorite (2012) - IMDb


なんとこの作品、この記事を書いてる11月5日現在でアメリカで劇場未公開でございます。(イギリスなどの欧州では公開済み)アメリカでの劇場公開予定は12月7日なので、早ければ2ヶ月遅れで上映されるわけで、アベンジャーズと変わらない程度と思えば普通の作品かなと。キャストもご存知ブルース・ウィリスや、キャサリン・ゼタ・ジョーンズも出てるし、実在の女賭博師の人生を描いた作品という事で、結構いい感じじゃないでしょうか?
まあ、imdbでの評価は、5.2とそこそこなのが気になりますが、アメリカでの劇場公開で点数も変わる可能性もあるかもよ。



5. エンド・オブ・ザ・ワールド 原題「Seeking a Friend for the End of the World」
imdb → Seeking a Friend for the End of the World (2012) - IMDb


小惑星が接近し、21日後に人類はメランコリアしようとしていた。そんな中、スティーブ・カレルは高校時代の分かれた恋人に会いに行こうと…、って人類がメランコリアしてるときに、分かれた恋人に会いに行くってどういうことよ!しかも、途中で隣人のキーラ・ナイトレイも一緒に旅をするし…。
という訳で、メランコリアな状況なのに、映画メランコリアとはまったく正反対な本作ですが、imdbでの評価は、6.7となかなかの評価。私も結構気になっております。果たして人類はメランコリアしてしまうのか、それとも…。その結末は劇場でお楽しみ下さい。(多分そこを楽しむ映画ではないと思うけど…)



6. クロッシング・デイ 原題「What Doesn't Kill You 」
imdb → What Doesn't Kill You (2008) - IMDb


コレまでの作品も、次回以降に紹介する作品もみんな2010年代の作品なんですが、本作だけは2008年の作品とまさに正しく未公開の作品だったわけでございます。本作は、マーク・ラファロイーサン・ホークのコンビという、これまた男前チームが自信を持ってオススメする男前俳優が主演ですが、邦題の「クロッシング・デイ」これ、多分「イーサン・ホーク」が出演した「クロッシング」を意識してるんじゃないかなと。「クロッシング」もNYの犯罪多発地区を舞台にしたクライムムービーでしたが、本作もボストンを舞台にした重厚なクライム・ムービーが期待できると思いますよ。
imdbでの評価は、6.6となかなかの評価。ちなみに、前述の「クロッシング」も6.7と同様の評価を受けている模様。



という訳で有名俳優とかが出演してる作品を中心に6本も紹介した訳ですが、まだ倍以上の作品が手薬煉引いて待ってるという事実…。特集上映開始前なのに、既に後悔ムードが主に私に漂っている状況ですが、残りの作品も地道に紹介していきたいなと思ったり、思わなかったり…。